東京都府中市の大國魂神社(おおくにたまじんじゃ)の例大祭として有名な「くらやみ祭り」について、日程行事と、祭りの魅力、神社や祭りの歴史について魅力をたっぷりとご紹介致します。
大國魂神社例大祭の「くらやみ祭り」とは
東京都府中市の大國魂神社の例大祭として、4月30日(水)~5月6日(火・振休)の日程で行われます。来場者数80万人を誇り、1000年続く祭りとして有名です。
都内最強のパワースポットと言われる、大國魂神社のお祭りとして盛大に行われます。
30日から、行事がスタートしますが、見どころといえる「競馬式(こまくらべ)」や豪華な「山車巡行」、迫力満点の祭りを盛り上げる「太鼓の演技」、神聖な暗闇の中で行われる「神輿渡御」などがあります。
歴史も踏まえて、府中市がどういうところなのか?どういう神社で、どういう意味のある祭りなのかをわかりやすく紹介していこうと思います。
日程・行事
大國魂神社例大祭 「くらやみ祭」 | |
日程 | 2025年4月30日(水)~5月6日(火・振休) |
場所 | 大國魂神社 |
住所 | 東京都府中市宮町3-1 |
MAP | |
駐車場 | 無し |
アクセス |
|
主催 | 府中市と府中観光協会 |
問合せ | 府中市観光情報センター
042-302-2000(午前9時から午後5時まで、月の最終火曜日と年末年始は休業) |
祭り期間中の行事日程
日時 | 行事 | 内容 |
4月30日(水)9:30出発 16:00帰社 | 品川海場禊祓式 | 「潮盛り」とも呼ばれ、神職一行が品川会場で身を清める儀式。清めの潮水を神社に持ち帰り、大祭期間中使用する。 |
5月1日(木)9:30~ | 祈晴祭(きせいさい) | 大祭期間中の安全と、雨が降らないように祈る祭典。 |
5月2日(金)7:30~8:00 | 御鏡磨式(みかがみすりしき) | 神輿に付ける鏡を塩で磨き清める儀式。鏡を磨くことにより、神輿奉持者の心も磨き清める。 |
5月3日(土)18:30~ | 囃子の競演 | 欅並木に山車が約10台出てはやし立てる |
5月3日(土)20:00~ | 競馬式(こまくらべ) | 旧甲州街道を一之駒から四之駒まで4頭の馬が200メートルの距離を3往復する。 |
5月4日(日)9:00~ | 御綱祭(おつなまつり) | 神輿の飾りに綱をかけお祓いする |
5月4日(日)12:30~14:30 | 萬燈大会 | 万灯の出来映えや、操る人の技を競い合う |
5月4日(日)12:00頃(大鳥居前到着) | 子供神輿連合渡御 | 子供神輿が参道から欅並木へと練り歩く |
5月4日(日)17:00~ | 太鼓の饗宴 | 日本最大級の大太鼓が神社大鳥居前に揃う |
5月4日(日)18:00~21:00 | 山車行列 | 大鳥居前の旧甲州街道と欅並木にて市内各所から出る22台の山車が囃子を競演しながら巡行する。 |
5月5日(月)10:00~ | 例祭 | 年中行事、最も大事な祭儀 |
5月5日(月)12:30~ | 道清め | 神輿・太鼓が通る道をお祓いして歩く儀式 |
5月5日(月)14:30~ | 太鼓送り込み | 各宮の大太鼓が各町内から、随神門内と拝殿前に送り込まれ、一時間程太鼓が打ち鳴らされる |
5月5日(月) | 宮乃咩神社奉幣 | 境内摂社宮乃咩神社に行き奉幣行事を行う |
5月5日(月)15:30~ | 御饌催促の儀 | 細谷・浦野両氏により神前に供え、神饌の調理催促する儀式 |
5月5日(月)15:30 | 道座祭 | ※一般非公開 |
5月5日(月)17:30頃 | 威儀物授与 | ※一般非公開 |
5月5日(月)17:20 | 御霊遷の儀 | ※一般非公開 |
5月5日(月)18:00~21:00 | 神輿渡御 | 花火の合図とともに、六張りの大太鼓が打ち鳴らされ、8基の神輿がお旅所まで渡御する |
5月5日(月)20:30 | 坪宮神事 | |
5月5日(月)22:00頃 | 野口仮屋の儀 | 大國魂大神が当地に降臨したとき野口家に一泊の宿を求めた故事に基づく事柄を具現する神事。宮司と神職が野口仮屋に行き、主人の野口氏の接待を受ける |
5月5日(月)22:30頃 | やぶさめ式 | 宮司が野口仮屋から神馬に乗って御旅所へ戻り、北門前で馬上から弓を引き的を射る神事 |
5月6日(火)4:00~8:00 | 神輿還御(おかえり) | 4時に各神輿が御旅所を出発、町内を巡行し7時半までに神社境内に還る儀式 |
5月6日(火)9:00頃 | 鎮座祭 | ※一般非公開 |
★見どころ行事は後程詳しく紹介致します。
大國魂神社について
大國魂神社とは、東京でも有名な神社として知られています。
厄除け・厄払い、縁結びの神様として有名な大國魂大神(おおくにたまのおおかみ)のお告げにより創建された神社です。
かなり昔の大化2年(646年)以降にさだめられた行政区分、旧国名の武蔵国(むさしのくに)現在の埼玉・東京・神奈川の川崎市、横浜市あたりを示しますが、この武蔵国の地域各所の神様が合わせてお祀りされていて、武蔵国の総社となっています。
また、都内で強力なパワースポットとして人気な神社となっている理由は、樹齢約1000年という「御神木 大イチョウ」があるからです。
この御神木の大イチョウは、出産後の回復などの女性の悩みに御利益があるそうです。
祭りの見どころ
・太鼓の饗宴
・山車行列
・神輿渡御
競馬式(こまくらべ)
国司が駿馬(しゅんめ)=優れた馬を朝廷に献上するために、良馬を府中に集めて走らせ検閲の上選定をしたといわれています。
その行事が現代では競馬式として行われ、四人の騎手が馬を牽き集まり、お祓いを受けた後、「名対面の儀」を行い旧甲州街道を3往復します。
沿道は観客が沢山!順次発走していく姿は「おっ、おぉ~!!」てなりますよ。
観客が沢山いる中で、馬に乗り走らせるって・・・暴れたり、言うこときかなくなったりしないの?(*‘ω‘ *) 馬を牽く人がいるならまだしも・・・。乗っている人はプロなのか?と気になり調べてみました。
なんと、この馬たちは東京競馬場の乗馬センターに所属する馬たちらしいです!!
優秀な躾られた馬さんということですね。
騎手を務めるのは、JRA(日本中央競馬会)の方と東京農工大学馬術部主将の方らしいので、こちらも優秀な方で馬をわかっている方々なので、安心して見れますね!!
地元府中のお祭り
大國魂神社 例大祭 くらやみ祭り
競馬式『こまくらべ』
騎手はJRAの方々と東京農工大学 馬術部主将の方なんですよ。#くらやみ祭り#府中 #大國魂神社#こまくらべ#馬#御駒#JRA pic.twitter.com/JwuzNaTJIM— morimori (@kenchi9r) May 3, 2019
中々見れるものではないので、間近で颯爽と走る姿をゆっくりご覧ください。
太鼓の饗宴
日本最大級の大太鼓で、御先払太鼓を始め大太鼓が轟音と共に、神輿渡御を盛り上げます!!轟音で、神輿の通る道を祓う役目を担います。
迫力満点で、見どころの一つとなります。
府中🏮大國魂神社
くらやみ祭
大太鼓の饗宴 pic.twitter.com/OioGjjhQft— ミノブ山 (@SC9TC6DxFW1aS3r) May 4, 2023
5月4日(日)17:00~18:00 太鼓の饗宴
5月5日(月)14:30~ 太鼓送り込み
5月5日(月)18:00~21:00 神輿渡御の先導
5月6日(火・振休) 4:00~8:00 神輿還御(おかえり)の先導
全部で6張りの大太鼓があります。ダイナミックな音を鳴らし、神輿の道を祓う役目なので、神輿渡御、神輿還御(おかえり)の際には、轟音を鳴らし神輿の前を先導します。
《6張りの大太鼓》
- 御先拂御太鼓
- 二之宮御太鼓
- 三之宮御太鼓
- 御本社・一之宮御太鼓
- 御霊宮御先拂御太鼓
- 五六之宮御太鼓
山車行列
まず、府中の山車の特徴は
府中では、山車というようですが、本来の山車のように山や鉾などの飾りが無く、屋根のついた曳き物であり、他のところでいう屋台に分類されるそうです。
くらやみ祭の山車は全部で22台で、「目黒流れ」「船橋流れ」の2流派があります。
流れの特徴を感じながら、山車を鑑賞するのも面白いですね。
山車巡行では、お互いの流れの山車が向き合い囃子合います°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°
/
くらやみ祭
\5月4日 山車行列
各町内会から22台の山車が旧甲州街道とケヤキ並木通りに集い、にぎやかなお囃子とともに、巡行します。府中囃子は、大國魂神社を中心にして西側が目黒流、東側が船橋流に分かれています。
府中囃子保存会の支部同士、山車行列で向かい合わせに囃子合います。 pic.twitter.com/1KNmFkUu3B— 府中観光協会 (@fuchukankoukyo1) May 5, 2024
5月3日(土)18:30~ 囃子の饗宴(欅並木に山車が約10大出て囃し立てます。)
5月4日(日)18:00~21:00 山車行列(大鳥居前から旧甲州街道と欅並木を中心に22台の山車が囃子を競演しながら練り歩く)
府中囃子 「目黒流」 | 府中囃子 「船橋流」 |
本町(ほんまち) | 新宿町(しんしゅくちょう) |
番場町(ばんばちょう) | 八幡町(やはたちょう) |
片町(かたまち) | 是政(これまさ) |
本宿(ほんしゅく) | 新成区(しんせいく) |
欅若連(けやきわかれん) | 押立町(おしたてちょう) |
南町(みなみちょう) | 新宿山谷(しんしゅくさんや) |
矢崎町(やさきちょう) | 東町(あずまちょう) |
屋敷分(やしきぶん) | 小柳町(こやなぎちょう) |
中河原(なかがわら) | 下染屋(しもそめや) |
武蔵台(むさしだい) | 東返 |
寿町(ことぶきちょう) | |
東馬場 |
神輿渡御
太鼓の合図で、大太鼓と提灯の灯りに導かれて8基の神輿が、神社の大鳥居を出て町を練り歩き、お旅所(旧甲州街道と府中街道の交差点)まで渡御します。
神輿を担ぐ人達は白丁を身に纏い、「おいさー!おいさー!」と威勢の良い掛け声をかけながら、御神輿を担ぎます。
8基の神輿 |
御本社神輿(ごほんしゃみこし) 大國魂の神様を祀った神輿 |
御霊宮神輿(ごりょうぐうみこし) 御霊の大神を祀った神輿 |
一之宮神輿 |
二之宮神輿 |
三之宮神輿 |
四之宮神輿 |
五之宮神輿 |
六之宮神輿 |
こちらのHPにあるパンフレットにて、太鼓、山車、神輿についてご覧いただけます。
祭りの歴史
大國魂神社は1900年以上前に創建され、古い歴史と格式があります。
武蔵の国の六つの神社を合わせて祀っていて「六所宮」とも言われていたそうです。
- 一ノ宮 小野神社(東京都 多摩市)
- 二ノ宮 二宮神社(東京都 あきる野市)
- 三ノ宮 氷川神社(埼玉県 さいたま市)
- 四ノ宮 秩父神社(埼玉県 秩父市)
- 五ノ宮 金鎖神社(埼玉県 児玉郡)
- 六ノ宮 杉山神社(神奈川県 横浜市)
神輿が一之宮~六ノ宮まであるのは、大國魂神社が武蔵国総社として「六所宮」と呼ばれることに由来します。
祭りは1000年~1300年に、武蔵国の国府(政治の拠点)が置かれて、国府祭として始まったのがきっかけです。
当時は貴い神様を見ないように町の明かりを消して、新聖な御霊が神社から神輿に移りお旅所まで渡御するのは、人目に触れることがない暗闇でなければならないとされていました。神事の格式がある伝統を今でも引き継がれて、厳粛に行われています。
人々が豊かで平和に暮らせるように祈る伝統の祭りです。
東京などの、武蔵の国にあたる地域の神社を全てお参りしたことになるという、都内最強のパワースポットといえる神社です。是非行ってみてください。
まとめ
大國魂神社例大祭 「くらやみ祭り」についてご紹介いたしました。
歴史のある祭りに触れるって神聖で、清められる感覚がありますよね。
私はこの神社に「魂」という字が入っていることから、すごく神聖で、強い神様が祀られているだろうと勝手に思っています。
全ては、自分の魂と繋がると、人生がよりよく過ごせます。自分の本当を生きることが何より大事ということを最近感じているので魂という言葉には敏感です♡
な~んて(⋈◍>◡<◍)。✧♡
ぜひぜひ、強力なパワースポットの大國魂神社の例大祭へ足をお運びください!!
「くらやみ祭り」のアクセス交通規制の情報も紹介しています。
こちらからご覧ください♡

コメント