2024年10月5日(土)、6日(日)、7日(月)の3日間で行われる「二本松提灯祭り」についてご紹介致します。
地域に根付く、歴史のある素敵なお祭りです⭐︎
祭りの魅力と、楽しむ為に知っておきたいポイントをお伝えします。
二本松提灯祭りとは
福島県二本松市に鎮座する、二本松神社の例大祭です。
引用:https://www.city.nihonmatsu.lg.jp
二本松提灯祭りといえば
- 福島県重要無形民俗文化財に指定
- 日本三大提灯祭りの1つ
秋田県秋田市の竿燈(かんとう)、愛知県津島市の尾張津島天皇祭に並ぶ立派なお祭りです!
現在の開催は毎年10月の第1土、日、月曜日とされており、2024年は10月5日、6日、7日の3日間で行われます。
内容は、7つの町内の太鼓台とお囃子がメインとなり、勇ましい「若連」とう男衆が祭りを盛り上げてくれます!
熱気が半端ないです!!詳しくは後ほど紹介しますね♡
その前にちょっとだけ歴史にふれたいと思います。
二本松の歴史と祭りの由来
今から約350年前に、陸奥二本松藩初代藩主の丹羽光重公(にわみつしげこう)が、良い政治を行うために、領民に敬神の心を強くもってもらうことが大事だと考え、栗ヶ柵に二本松神社をまつり、領民なら誰でも参拝できるようにしたのが、提灯祭りの始まりだそうです。
この時代、二本松は寒冷な農業地帯であったために、年貢率が高く、新田開発や厳しい検地が行われ、加藤明利(かとうあきとし)時代には年貢の増徴が行われていました。
領民からは恨みを表すものもいて、藩政は行き詰まり、そのピークを迎えていたころ加藤明利が死去、丹羽家の時代に入ります。光重はそんな中、検地を廃止し、政治を改め領民との和を尊重し、提灯祭りを始めたと言われています。
江戸時代から始まった祭りで、内容は少しずつ変化していますが歴史ある祭りであることがわかります!
継承し続ける祭り
代々と引き継がれるこの祭りは、地域の方達からとても愛されいて、参加する若連達も祭りに参加することを誇らしく思っています。そして、現代の幼い子供達にも若連からしっかりと伝えられます!お囃子の太鼓を担当する子供達も練習を重ね、本番では緊張の中、しっかりとお役目を果たすのです。そのスタイルが定着しているので、これからもずーっと続いていく祭りであると期待できます!
2024年の日程
二本松提灯まつり | |
日程 | 2024年
|
場所 | 福島県二本松市 市街地 |
主催 | 二本松神社 |
問い合わせ | 二本松市観光連盟
0243-55-5122 |
宵祭り
10月5日(土)17:00〜23時頃
⚫︎昼間は各町内をまわり、呼び起こしを行う。
※呼び起こしとは…隣り合う町同士がお祭りを告げる口上をのべあうこと。
⚫︎御神火祭 (二本松神社)17:00〜
二本松神社のかがり火を太鼓台に鈴なりに吊るした紅提灯に一斉にうつします。
一台に300程ある紅提灯に、1つずつうつしていくのです!
各町の全部の太鼓台に火が灯され、3000もの提灯に火が灯されると
それはそれは、暗闇に浮かび上がり、圧巻の風景です!
⚫︎出発式 (亀谷ロータリー)17:30〜
⚫︎出発 (亀谷ロータリー) 17:50〜
《曳き廻しルート》2023年参考
亀谷ロータリー(17:50)→郭内ロータリー→根崎→竹田坂→亀谷坂→二本松神社宮向→松岡→若宮→警察署→駅前広場(23:30)
本祭り
10月6日(日) 8:25〜15:00頃
⚫︎神輿渡御 ※重要行事
神輿にお供し、太鼓台が各町を廻ります。神輿に宿る神霊を高める為に、お囃子で盛り上げて、市民の安全と健康を祈願します。
提灯を外し、漆と金箔の彫刻がされた太鼓台がお目見えし、また夜とは違う太鼓台の見物と、囃子方の様子まで、しっかりとご覧になれます!
《曳き廻しルート》2023年参考
二本松駅(8:25)→若宮見付→二本松神社宮詰→郭内ロータリー→根崎交差点→竹田坂→亀谷坂下→亀谷ロータリー(14:50)
二本松神社の宮詰では、各町の太鼓台が神社前に集結して整列します!かっこよく立ち並ぶ様は、素晴らしく見ものです!
間近で見られるチャンスです⭐︎
渡御が14:50に終了し、その後若連による神輿、宮入れが行われます。
夜には、太鼓台は各町に戻り、各町内を廻ります!
後祭り
10月7日(月) 17:00〜20:30
昼はそれぞれの町内を曳き廻し、夜からは3町と4町に別れて曳き廻しが行われます。
⚫︎3町(竹田・根崎・郭内)
《曳き廻しルート》2023年参考
箕輪門(17:35)→郭内ロータリー→竹田見付→竹田坂上→竹田見付→根崎通り→根崎見付→解散(20:15)
解散後は各町に戻り廻ります。
⚫︎4町(若宮•松岡•本町•亀谷)
《曳き廻しルート》2023年参考
二本松神社宮向(17:30)→檜物屋前→美容室ユウ前→若宮見付→解散(20:30)
解散後は、各町に戻り廻ります。
※ちなみに太鼓台の現在地の情報がわかるようになっています。公式ホームページより、QRコードを読み取り下さい!
太鼓台について
「太鼓台」という山車で、囃子方を乗せ人力で動かされます。
神様が降りてくる依代(よりしろ)、つまり目印となるのですね!お囃子を奏でながら、賑やかに巡行します。
引用:https://www.city.nihonmatsu.lg.jp
太鼓台に鈴なりにぶら下げてある提灯には、各町の名前が入っていて、すぐにどの町の太鼓台か見てわかるようになっています。
めちゃくちゃ激しく回ったり、「屋根係」が激しく身を乗り出して動いて盛り上げるので、提灯はゆらゆらと激しく揺れます。
見ていると、中に灯した火が移らないか心配でヒヤヒヤものです。
もちろん、火が移ってしまうこともあるので、消防車もちゃんと控えているそうです。
そして、屋根上に「すぎなり」という8個の提灯が下げられた長い竹の棒が立てられるのですが、ここに神様が宿るといわれていて、この「すぎなり」を操作する役目も「屋根係」です。電線の監視を行ったり、他にもロウソクの火が消えてしまった時にロウソクを取り替える役目も担います。
太鼓台は、人力で動かすので、とても体力を使います!曲がる時も大変です!
「せーの!」といって掛け声をかけて、車輪を動かし向きを変えます。
各町ごとに、曲がり方も違うようなので、その点も注意して見ると良いでしょう。
7台の太鼓台
- 本町(もとまち)
- 亀谷町(かめがい)
- 竹田町
- 枩岡町(まつおか)
- 根崎町
- 若宮町
- 郭内(かくない)
お囃子について
二本松の祭囃子は、小太鼓×3、大太鼓×1、鉦×1、笛(複数)、鼓(つづみ)×1一部町内からなり、各町ごとに違う演奏をします。
びっくりしたのが、楽譜が無いこと。
幼い子供達も太鼓の担当で囃子方で参加しますが、太鼓の叩き方の指導も「若連」により行われるそうです。楽譜がないので、口伝で教えているってすごいですよね!
覚える子供達もすごいと思います。
本番では子供達が叩いているとは思えない素晴らしいお囃子の演奏をしています。
沢山の練習をして、体で覚えているのでしょうか?すごいなぁ〜と感心します!
見どころ
3日間の中で、1番華やかなのは初日の7つの太鼓台が揃う曳き廻しです。
太鼓台が深夜に、駅前広場に集まった時が圧巻の風景です。
盛り上がるところは、太鼓台をグルングルンと回転させて、「わっしょい!わっしょい!」掛け声をかけ、お囃子に合わせて若連が盛り上げるところです。
軽やかなリズムのお囃子に皆んなもノリノリです!
露店
今年の出店数は定かではありませんが、毎年100以上の出店数です。
松岡通りがとても、賑わいます!
臨時駐車場
- 二本松市役所
- 県立霞ヶ城公園 ※後祭り第一駐車場の利用はできない。
- 二本松市文化センター
- 二本松私立二本松南小学校グラウンド
- 市民交流センター(有料)1時間100円 9:00〜21:00の間に入庫した車両は最初の1時間無料。
交通規制
《2023年の交通規制 参考》
引用:https://www.nihonmatsu-kanko.jp
2024年 ※推測
若宮・松岡通り
- 10月5日(土)9:00〜23:00
- 10月6日(日)9:00〜22:00
- 10月7日(月)9:00〜22:00
二本松駅前
- 10月5日(土)23:00〜
- 10月6日(日)9:00
他のルートでも、太鼓台の通過時間帯に応じて交通規制があります。
車でお越しの方は事前に確認が必要です!
※どのお祭りでもいえますが、交通渋滞や祭りの進行の妨げにならないように、公共交通機関の利用にご協力ください!
アクセス
⚫︎JR東北本線「二本松駅」から徒歩5分
まとめ
日本三大提灯祭りの1つ!「二本松提灯祭り」はいかがでしたか?
威勢のいい「わっしょい!わっしょい!」の掛け声と、お囃子が町中に響き渡りら二本松駅周辺はお祭りムードで賑わいます。
人が集中するので、あらかじめトイレの場所の確認などもしていたほうが安心です。
迫力があるお祭りです、お祭りを見られる際はマナーを守り、警備員の指示に従い、安全にお祭りを楽しんで下さいね♡
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