東京都千代田区の神田明神で行われる有名な祭り、神田祭(本祭)の2025年の日程と内容、アクセス情報を紹介しています。
神田祭とは
神田祭とは、江戸三大祭(神田祭、山王祭、深川神幸祭)に数えられる、とても有名な賑わうお祭りです。
2年毎(奇数の年)に大規模な本祭が行われるまつりで、本祭が行われない年に開催される祭りを陰祭(かげまつり)と言われています。
本祭では、厳粛に執り行われる神事から始まり、大黒様、えびす様、まさかど様の御神霊(おみたま)を遷した鳳輦・神輿や、諫鼓山車(かんこだし)、獅子頭山車(ししがしらだし)をはじめとする大行列が氏子の各町会を巡りお祓いをして清める儀式。そして、各町会ごとの神輿、約200の神輿が神田町を練り歩き神田明神を目指す神輿宮入などの盛り上がりをみせ、毎回約30万人以上の観客で神田の町が賑わいます!
今年は、本祭にあたります!!
二年前の2023年の神田祭(本祭)は四年ぶりということもあり、大変盛り上がりを見せました。その勢いもあり、今年も盛り上がること間違いなしです!!
全く神田祭について知らない方にも祭りの魅力が伝わるように、内容をお伝えしていきます。
まずは、今年行われる本祭(今年)を中心に行われる祭事の内容と陰祭(昨年)との違いについてお伝えしていきます。
神田祭(本祭)日程 2025
日付 | 時間 | 行事 | 内容 |
5月8日(木) | 午後7時 | 鳳輦神輿遷座祭(ほうれんみこしせんざさい) | 午後7時〜夜にかけて行われる。
大黒様、えびす様、まさかど様の三柱の御神霊を、鳳輦・神輿に遷す神事。厳粛に行われます。 |
5月9日(金) | 夕刻 | 氏子町会神輿御霊入れ | 氏子108町会が有する180基あまりの神輿に明神様の御神霊が遷される神事
※宵祭りとして担がれる神輿や曳き山もある |
5月10日(土) | 終日 | 神幸祭
(神田、日本橋、大手・丸の内、秋葉原巡行) |
早朝5時〜終日
朝7時40分頃出発を告げる神事が執り行われ、3基の鳳輦・神輿、諫鼓山車、獅子頭山車をはじめとする大行列が出発する。 途中、氏子総代による「献饌(けんせん)」や、大手町にある神田明神旧蹟地、将門塚で「奉幣の儀(ほうへいのぎ)」、日本橋両国旧御仮屋において「昼御饌(ひるみけ)」という神事があり、行列が巡行します。 |
5月10日(土) | 午後2時45分頃 | 附け祭 | 午後2時45分頃
大行列に、更に「附け祭」が加わり1番の盛り上がりを見せます! ※附け祭とは、曳き物と呼ばれた人形、様々な衣装を着て音楽を奏で参加した踊り子などをいいます。 見物客をおおいに楽しませてくれます!! 19時頃、神田明神へ帰ります。 |
5月10日(土) | 午後4時 | 神幸祭 神輿宮入 | 各町会を練り歩いた、神輿が宮入りします。 |
5月11日(日) | 終日 | 神輿宮入 | 終日
氏子108町会の200基の神輿が、神田町を練り歩き神田明神を目指します。 |
5月14日(水) | 午前11時 | 表千家家元奉仕献茶式 | 11:00〜
表千家による献茶の儀式。 滑らかな袱紗捌き(ふくささばき)の後、濃茶と薄茶が立てられて神前に奉納される。 ※参列者は社中の方達ばかりです。遠くからの見物になります。 |
5月14日(水) | 午後6時 | 明神能・幽玄の花(金剛流薪能) | 神事能(江戸時代初期、主体)
2025年で23回目を迎える。 観覧 有料 |
5月15日(木) | 午後2時 | 例大祭 | 最も重要な神事
神大祭に関わった沢山の人々が参列。 「献饌(けんせん)」、「宮司祝詞奏上」、「献幣(けんぺい)」、「玉串拝礼」、「巫女舞」の神事が粛々と執り行われる。 |
神田祭(本祭) | |
日程 | 2025年5月8日(木)~5月11日(金)、5月14日(水)、5月15日(木)
※5月10日(土)神幸祭 5月11日(日)神輿宮入 |
場所 | 神田神社(神田明神) |
住所 | 東京都千代田区神田2丁目16-2 |
MAP | |
主催 | 神田明神 |
問い合わせ | 03-3254-0753 |
神田祭 本祭の見どころ
神田祭は2年毎に行われる本祭が大きな賑わいをみせます!
陰祭の年には例大祭のみ行われますが、本祭では、一番盛り上がりを見せる
神幸祭、神輿宮入 があります。
神田祭の神幸祭はあいにくの雨模様。
神輿などにビニールかかってるのは残念だけど沿道には見物客がたくさん。人形町・甘酒横丁に馬が歩いてるのはなかなか風情があるね。 pic.twitter.com/RslAPW0dra— ツカルミズナ (@tsukarumizuna) May 13, 2023
5/13(土)神田祭3日目
。。。
明神様の末社として境内にお祀りされている「水神社」の宮神輿が20年ぶりに宮入をいたしました。美しくデカイお神輿が水神社にて参拝。魚河岸会加茂能人形山車前にて神輿差し上げ。明神さま本殿に向けて参拝。素晴らしい宮入りおめでとうございました⛩️ pic.twitter.com/Eqsmub00E8— 神田@JJにしへい (@kanda_nishihei) May 13, 2023
神輿宮入は2日間にかけて行われますが、一日目と二日目に分かれるのは、一日かけて宮入する氏子町会と二日にかけて宮入する氏子町会があるからです。
順番は決められていないそうです。
氏子町内は108町会あり、神輿は180基あまり。1000人以上の人が参加するので、それはそれは大がかりな祭りです。
御神輿の多さと、群衆の多さは日本一といいます。
さすが、天下祭り!!
女人禁制ではないので、女性も神輿を担いでいます。神様を乗せた神輿を担ぐ、勇ましい担ぎ手たちの表情に注目してご覧いただきたい!
そして、外国人観光客も多く、世界各地に知られる祭です。
東京ど真ん中で繰り広げられる時代絵巻さながらの風景は、外国人だけではなく、日本の現代に生きる人達に対しても、惹きつける魅力があります。
このすばらしさと伝統は、長い歴史で受け継がれて、これからも引き継がれていきます。
5月8日の午後7時より「鳳輦神輿遷座祭」が厳粛に執り行われ、9日夕刻に「氏子町会神輿御霊入れ」と祭事が行われ、10日の午前7時40分より出発の行事である「発輦祭」が行われ、神幸祭がスタートします。
2日間にわたり、神幸祭、神輿の宮入りが行われ、最後に神田明神の神輿が宮入し2日間の行事は終了します。
盛り上がり、賑やかに執り行われるこの2日間のむすびとなる神田明神の神輿の宮入は、神職や巫女までも、神輿担ぎに加わり楽しそう!!
とても良い祭りだと感じました。
その他の見どころ
◇相馬野馬追◇
神田明神(神田神社)には三の宮として平将門命(たいらのまさかどのみこと)が祀られています。前に神田明神があった場所に、平将門公の首塚があったとされることから、その霊が祀られているそうです。
起源は、この平将門公が野馬を放ち敵に見立て軍事訓練を行ったのがきっかけで、捕らえられた馬は神前に奉納し、地域や国の平和を願っていたそうです。
そして、平将門公の子である相馬氏がこの相馬野馬追という伝統行事を始めたといいます。
5/13(土) 「神田祭」の「附け祭」にて♪
都心のアスファルトを駆ける、相馬野馬追の騎馬武者がカッコいい( ≧∀≦)ノ#akiba #秋葉原 #神田明神 #神田祭 #附け祭 #相馬野馬追 pic.twitter.com/a1WELOfIqQ
— YS-11 (@ykosge) May 13, 2023
先日の神田祭神幸祭で多くの方にご覧頂きましたが、相馬野馬追では上意下達や進軍の合図など様々な口上が披露されます🏇
正確な歴史言葉ではないかもしれませんが、古の形を少しでも残そうという心意気を感じて頂ければ幸いです。#ことばの日 pic.twitter.com/i2nBydfwnN— 相馬野馬追執行委員会【公式】🐴 (@nomaoi_official) May 18, 2023
相馬野馬追は国指定無形文化財に指定されており、神田祭の神幸祭では、附け祭に加わり参加します。(福島県南相馬市より参加)
◇附け祭◇
附け祭とは、曳き物と呼ばれた人形、様々な衣装を着て音楽を奏で参加した踊り子などをいいます。
ユニークな曳き物もあり、観客を楽しませてくれます。
神田祭 本祭と陰祭の違い
わかりやすくいうと、本祭で執り行われる神幸祭と神輿宮入の2つの行事が陰祭では行われません。
華やかに賑わう行事は2年一度の本祭に最大に行われます!
だからといって、陰祭はつまらないのかというと、そうではありません!
重要な神事である例大祭は毎年行われ、表千家の献茶式との能舞台も行われます。
そして、神事能の明神能・幽玄の花を観覧しようとする方は多いようで、有料チケットが2月からの販売開始していますが、3月の時点では高価な席は完売しているそうです。
多くの方が観覧しようと、毎年楽しみにしているのでしょうね!
当日券は立ち見の場所の販売になるそうです。
座席を指定したい方は早めに問い合わせし、購入した方が良さそうです!
あと、献茶式は参列者は社中の方達がほとんどになります。なかなか見る機会がない行事ですので見たいという方もいるはずです。
お茶の作法をご覧になるには、遠くからの見物となりそうです。
お分かり頂けたでしょうか?
陰祭→神田明神で行われる儀式がメイン
本祭→都内でお神輿や大行列が巡行する、大規模なお祭り
となります。
神田祭が本祭、陰祭がある理由
神田祭は、元和年中までは船渡御であったと言われている。また、延宝年中まで毎年斎行されていたが、山王祭(赤坂・日枝神社)と隔年で斎行することになり、以後、今日まで2年に一度斎行されることが恒例となった。
神田祭の歴史
伝統的な祭りである神田祭は、昔、江戸時代では「天下祭」と言われていたようです。
その理由としては、
- 江戸城内に祭礼行列が入ることができたこと
- 江戸城内で徳川将軍が神田祭を見物することがあったこと
- 江戸幕府が神田祭の祭礼費用を負担したこと
江戸時代に、江戸をあげて大盛り上がりを見せた伝統的な祭りであることがわかりますね!
絶対に、祭りは途絶えさせてはいけないので
陰祭として、重要な神事は執り行い、長い間続いています!
駐車場
本祭ほどの混雑はないと思いますが、神社にある無料の駐車場は10台くらいしか止められないので、近くの有料駐車場を利用しないといけません。
いくつかご紹介しておきます!
秋葉原UDXパーキング(神田神社まで徒歩約) | 800台 |
住所 | 千代田区外神田4-14-1 |
MAP | |
料金 | 月〜金 24時間 最大2,300円
土、日、祝 24時間 最大3,300円 時間料金 300円/30分 |
秋葉原ダイビル駐車場(神田神社まで徒歩約9分) | 112台 |
住所 | 千代田区外神田1-18-13 |
マップ | |
料金 | 月〜金 24時間 最大2,000円
土、日、祝 24時間 最大3,000円 時間料金 7:00〜23:00 300円/30分 |
KF-Park 秋葉原I’MKビル(神田神社まで徒歩約8分) | 30台 |
住所 | 千代田区外神田4-1 |
MAP | |
料金 | 月〜金 24時間 最大1,500円(普通車)1,800円(ハイルーフ車)
土、日、祝 24時間 最大2,500円(普通車)2,800円(ハイルーフ車) 時間料金 300円/30分 |
タイムズTX秋葉原(神田神社まで徒歩約12分) | 35台 |
住所 | 千代田区神田佐久間町1-6 |
MAP | |
料金 | 最大料金 24時間 1,980円
時間料金 6:30-23:00 660円/60分 |
アクセス
JR
中央線・総武線 御茶ノ水駅(聖橋口)より徒歩5分
京浜東北線・山手線 秋葉原駅(電気街口)より徒歩7分
メトロ
東京メトロ丸ノ内線 御茶ノ水駅(1番口)より徒歩5分
東京メトロ千代田線 新御茶ノ水駅(B1出入口)より徒歩5分
東京メトロ銀座線 末広町駅 より徒歩5分
東京メトロ日比谷線 秋葉原駅 より徒歩7分
都バス
茶51駒込駅南口↔︎御茶ノ水線 神田明神徒歩1分
首都高速
首都高速都心環状線 神田橋出入口
首都高速1号上野線 上野出入口
交通規制
行事に合わせて、様々な場所で交通規制が行われますのでチェックが必要です!!
また追加されることもあるそうなので、公式のホームページでの確認することをオススメします。
◇神田明神周辺◇ 10日、11日
◇広域MAP◇ 10日、11日
屋台
屋台も出店しています。神社の鳥居から社殿への参道に屋台が並びます。
焼きそば、もんじゃ焼き、お好み焼き、りんご飴など定番が多いかな。
美味しそうな香りが漂う中で、ボルテージが上がりっぱなしの祭りの雰囲気を思う存分楽しめます。
まとめ
内容を、知れば知るほど魅力ある祭りでした。
重要な神事である例大祭は、日本の繁栄と平和、氏子の無事安全を祈願するものです。
それから、神田明神は商売繁盛、学業成就、安産祈願、縁結びなどの御利益があり、常に参拝客で賑わう神社です!
是非、足を運んでみてはいかがでしょうか!!
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