茨城県笠間市で12月第3日曜日に行われる、日本三大奇祭「悪態祭り」について、日程や駐車場情報、天狗と関わる歴史についてご紹介していこうと思います!
祭りの概要
その名のとおり!悪態をつく祭り!笑
このお祭りはどんな悪口を言っても許されるお祭りなのです。
悪口を言われ続けるのは神主と白装束で天狗の格好をした13人の人達。
おもしろい!!!
神主と白装束の天狗達が飯綱神社から愛宕山山頂の愛宕神社にむけて、道のり4kmの山道を歩きながら、16ヶ所の祠にお供物をしていきます。
参加型のお祭りなので、もちろん誰でも参加可能です!参加者は連なって歩き、悪態をつきまくります。
「おまえらおせーぞ!」「早く歩け!」「早くきやがれバカ天狗ー!!」「早く供えろバカ天狗ー!」
まー、皆さん言いますね〜。
悪態つかれる神主や天狗達は、口を開いてはいけない無言いないといけないという決まりを課せられているので無言…。
山道を一緒に歩く人達も、まー色々と鬱憤を晴らす言葉を言いまくっています!
「給料少ないぞバカやろー!」「足臭いぞバカやろー!」「嫁帰ってこーい!」と言った感じです。
皆笑顔で言ってます。そして楽しそうな雰囲気です。
そんなお祭りですけど、ちゃんと無病息災や家内安全を祈る300年以上続く伝統ある祭りなのです。境内には1500人以上の来場者が訪れます。
江戸時代の中期に、不平不満を言えない庶民の為に祭りが始まり、役人が民の不満を聞く為に一日だけ「何を言っても良い日」にしたそうです。
お供物の奪い合い
神主と13人の天狗は山道を歩きながら16ヶ所にある祠にお供物をしていきます。
お供物一式(お祓い棒であるぬさ、5円玉を乗せた小皿、お餅、わら、板)
そこで行われるのが「お供物の奪い合い」
神主が拝み終わると、一般参加者がお供物の奪い合いをします。奪えると「無病息災」「家内安全」「五穀豊穣」のご利益があるとされています。
皆さんマジになって、参加しています!
天狗達は、掟破りをすると青竹で叩いたり、体を入れ込んだりして、参加者からお供物を守ろうと邪魔します。
※皆さん本気で挑みますので、怪我をされないように注意してください!
山頂 愛宕神社にて行われる行事
16ヶ所の祠にお供物をしながら、悪態をつかれたり、悪態ついたりしながら歩き、山頂にある愛宕神社を目指します!
もうすぐでゴールというところまでくると、「あとちょっとだバカやろー!」とか「頑張れ!このやろーー!!」とか悪態つく言葉も優しい言葉に変わっていきます。
なんかいいですねー。いいお祭り!!
到着すると境内では天狗達による餅と菓子まきが行われます!
ここでも、「こっちに投げろ!バカやろー!」とか「腹減ったぞー!」とか悪態つきながら参加者達はまた奪い合い。
でも、皆笑顔!笑いながら悪態ついています。
最後に、バカヤロ三唱
ウケます!!
全員で「バカヤロ〜!バカヤロ〜!大バカヤロ〜!!」て言って終了します。
なぜ悪態をつくのか?
悪態をつくことで邪悪なものを追い払う意味があり、「悪退」祭りと言われていたという説もあります。
悪口で天狗を言いこめることができれば、悪霊も逃げ出し幸運が訪れるとも言われているそうです。
自分の中の毒を吐き出したらスッキリしますよね!
鬱憤が溜まっている方、是非参加してみてください。
2023年 祭りの日程
日程 | 2023年12月17日(日)※雨天決行
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場所 | 飯綱神社・愛宕神社 |
住所 | 茨城県笠間市泉101 |
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主催 | 愛宕神社 |
問い合わせ | 0299-45-5637 |
ルートマップと祠の場所
↓↓↓こちらからご覧ください
16ヶ所の祠
- 水神様(すいじんさま)
- 毘沙門(びしゃもん)
- 睨み不動(にらみふどう)
- 同上
- 春日様(かすがさま)
- 松毬不動(まっからふどう)
- 軍陀利様(ぐんだりさま)
- 百石段不動(ひゃっかぎふどう)
- 愛宕神社(あたごじんじゃ)
- 飯綱神社(いいづなじんじゃ)
- 松尾神社(まつおじんじゃ)
- 六角殿(ろっかくでん)
- 十三天狗祀(じゅうさんてんぐほこら)
- 竜神様(りゅうじんさま)
- 出雲神社(いずもじんじゃ)
- 阿夫利神社(あふりじんじゃ)
ちなみに、お供え物の奪い合いは何度も参加できるみたいです。祠の箇所が多いので、一度挑戦して獲得できなかった人も、作戦をねって再チャレンジできます!
駐車場・トイレの場所
愛宕神社駐車場 | 台数 7台 |
住所 | 茨城県笠間市泉101 |
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あたご天狗の森駐車場 | 台数 95台 トイレ有り |
住所 | 茨城県笠間市泉99-20 |
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乗越峠駐車場 | 台数 40台 |
住所 | 茨城県笠間市上郷2775-7 |
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天狗の関わる歴史について
天狗について、皆さんどれくらいご存知でしょうか?
天狗とは、日本の伝承に登場する神や妖怪で、伝説上の生き物といわれています。
能力は、うちわを使い、飛行、分身、変身、雨を降らす、火災を出す、神通力で人の心を読むことができたとされます。
山に棲む妖怪。人々は山の中を、異界と考えて山の中から奇妙な音が聞こえたり、鳴き声がする怪異な現象を天狗の仕業だと思っていたそうです。
そんな、恐れられる存在の天狗。
ですが、山の神としても敬われました。
このような伝説もあります。
《茨城県に住んでいた、13人の天狗》愛宕山が岩間山といわれていた頃があり、その頃5人の天狗が住んでいました。その後、天狗が徐々に増えていき13人になったそうです。「十三天狗」という。
愛宕山に棲む天狗達は、雲に乗り病人を神通力で治したら、天候を予知して人々を幸せにしたという天狗伝説があります。
今も「十三天狗の祠」があり、天狗の修業の地である「石尊(さきそん)」が残っています。
祭りのルールと注意点
このお祭りにはルールがありますので、しっかり守っていただきたいです。
- 神官が拝み終わる前に供え物を奪い取ろうとする等の行為は絶対にやめましょう
- 掟破り行為とみなされ天狗から青竹で阻止されケガをする場合がありますので注意してください。
- 個人的な名称、名前を出して誹謗中傷はやめましょう。
伝統あるお祭りです。悪態つけるからといっても恐ろしい言葉を吐いたり、威嚇したり、格式がある祭りを台無しにするようなことは絶対にあって欲しくないです。
でも、そんな参加者さん達は居なさそうですけどね!
まとめ
日本三大奇祭といわれる「悪態祭り」いかがでしたか?
悪態つく祭りですが、皆笑顔で参加者さん達も和気あいあいでアットホームな雰囲気です!
山頂の愛宕神社では甘酒も用意してくれているそうですよ!
ぜひ、来年良い年になるように、お供物をゲットしに参加してみては…。
私も参加してみたいと思うお祭りでした!笑
お祭り大好き♡旅行好き♡の方にお役に立てれば嬉しいです。
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