宮城県仙台市の大崎八幡宮にて、毎年1月14日に行われる「どんと祭」の松焚祭（まつたきまつり）について、2025年の日程や祭りの概要、駐車場、アクセス、屋台の情報などをわかりやすくお伝えしていきます。
初めて行かれる方にも、下調べとしてお役に立つ内容になるように、情報をふんだんに詰め込んでいきますね！！
松焚祭（まつたきまつり）とは
松焚祭は毎年1月14日に開催され、仙台市内各地で行われる「どんと祭」の中でも一番人気のある祭りです。
仙台の総鎮守として「厄除け・除災招福や必勝・安産」の神として崇敬される大崎八幡宮にて行われます。
コロナ禍の影響で以前の来場者数から激減したものの、毎年十数万人の来場者数を誇り、最大規模の祭りとなっています。３００年の歴史があり、無形文化財にも指定されている歴史あるお祭りです。
「どんと祭」とはなんぞや？とわからない人もいますよね？
「どんと祭」とは、宮城県で中心として用いられる言葉だそうで、内容は各家庭で使用した正月飾りや古神札などを焼納する儀式です。お正月に家々に訪れた年神様をお送りする神聖な儀式とされています。
この御神火にあたることで、一年間の無病息災、家内安全のご加護があるとされ、火を目指してさらし姿で参拝する「裸参り」なども行われます。
裸参り
裸参りは冬の風物詩！！
江戸時代中期からこの言葉はあるみたいで、南部杜氏（なんぶとうじ）という人が、仙台藩にきて日本酒の醸造をしていて、醸造安全・吟醸祈願で大崎八幡宮に参ったのが始まりだそう。
極寒の中で裸で参拝したと残されていますが、それは、寒の仕込みに入り新酒祈願だったこと、裸であるのは、裸形が神聖性をともない来訪神化、まらびと化しているという側面があったことからだといいます。
もともとは酒造業に関わる人たちの裸参りだったようですが、今では企業、病院、団体約1000団体の3000人の参加に変わってきました。
裸参りの参加者は、白鉢巻きに白さらしを巻いた格好で口には私語を慎むように含み紙をくわえています。そして鈴と提灯を持ち参拝します。
２０２５年 日程
| 松焚祭（まつたきまつり） | |
| 日程 | 2025年1月14日（火） |
| 場所 | 宮城県仙台市青葉区八幡4丁目6-1 |
| ＭＡＰ | |
| 主催 | 大崎八幡宮 |
| 問い合わせ | 022-234-3606 |
14日 松焚祭 (2025年)
〈御祈願受付〉9:00～21:00
〈授与所〉8:30～25:00
〈点火〉17時頃
15日 (2025年)
〈御祈願受付〉9:00～16:00
〈授与所〉8:30～17：00
祭りの歴史
前述したように、松焚祭は３００年の歴史があり、全国的にも最大規模の神送りの行事です。そしてこの祭りで行われる「裸参り」は冬の風物詩としても有名です。
この、裸参りをもとに松焚祭の歴史について紐解いていきます。
裸参りについては、嘉永３年（1850年）頃成立されたという『年中行事絵』に、南部杜氏（なんぶとうじ）が裸参りをする様子が描かれています。この南部杜氏や蔵人達により、松焚祭の裸参りは広められたとして有名です。
さかのぼる、安永（1772年～1781年）→文化（1804年～1818年）年間には、『仙臺始源（せんだいしげん）』に裸参りの記述が残されていて、その後も嘉永２年（1849年）には『奥羽一覧同中膝栗毛』第４篇にも仙台の年中行事として記載があります。
| 💡ここで豆知識✨
仙台市の語源について・・・戦国期には「千代」といわれていて、1601年（慶長６年）に伊達政宗が青葉山に城を築いて「千代」から「仙臺（せんだい）」と改称して、新字体で「仙台」となったそうです。 仙臺始源（せんだいしげん）とは、要は仙台のもと、原始が記されたものですね！ |
酒造業との関係
裸参りとは、寒の仕込みにはいる酒杜氏（さかとうじ）が新酒祈願のために、大崎八幡宮に参ったのが始まりとされています。
大崎八幡宮の近辺に位置し、八幡町の街道に店を構えていた「天賞酒造」は氏子総代として神社の運営にも携わっていたとされ、松焚祭の裸参りとは緊密な関係にあったそうです。
天賞酒造は、文化元年（1804年）に、三代目丸屋勘兵衛が営み、長年大崎八幡宮の御神酒酒造として仙台の多くの市民から親しまれてきました。
店舗であった建物は文化年間（1800年初頭）頃建てられとた言われています。
良質な地下水が得られなくなったり、経営の問題が原因で、2005年に川崎町へ移転します。それから平成２３年（2011年）の東日本大震災による被害で廃業にいたりました。
その後、仙台市が店舗棟と庭園を買い上げ、仙台市の管理ものと、現在は風情を残しつつ、新しいものを取り入れた建造物となり、ギャラリーや市民が集まる憩の場となる施設「八幡社の館」として大切にされています。
仙臺伝統裸参り保存会も例年ここを拠点に活動しています。
【八幡社の館】
住所：宮城県仙台市青葉区八幡三丁目1-11
安永の時代から、仙臺始源に裸参りの記述が残されていて、天賞酒造との関係から、長い歴史を刻んできたことがわかりますね。
宮城県の「どんと祭」
どんと祭で一番有名なのは、大崎八幡宮の松焚祭です。
実は、大崎八幡宮以外の神社でも、どんと祭は行われています。
1880年頃までは大崎八幡宮特有の行事でした。大崎八幡宮のどんと祭を起点として普及していったとされています。
よく、名前があがる神社は
- 仙台東照宮
- 賀茂神社
- 愛宕神社
- 陸奥国分寺薬師堂
です。
どんと祭は、正月送りの行事として、違う名前で他の地域でも行われていますが、そもそも宮城のどんと祭はどのように、広まったのでしょう。
広まった背景は色々あるようです。
- 1906年（明治３９年）1月14日の「河北新報」の記事の説に市民が乗っかった。（九州地方のドンドのことが書かれてあり、大崎八幡の松焚祭もすなわちドンドであるという内容。）実際にはつながりを示す資料はない。
- 戦後の高度経済成長期に仙台以外の社殿に広がった。
- 大崎八幡宮で行われる松焚祭（どんと祭）は宮城県内で非常に有名で、影響力が他の神社や地域に波及した。
- 各地の神社が、この祭りを採用し観光資源として活用した。
混雑状況
点火は１７時頃を予定しています。17時～１９時が最も参拝客が集中します。
御神火まで、長蛇の列ができるそうなので、この時間帯を避けていくのが良いかもしれません。
屋台
屋台はもちろん並びます！！
地元の人は、「どんと祭」といえば屋台を楽しみに行く人も多いようです。
定番の物から、地元ならではのものまで。
屋台の内容は満足いく内容です。
今日は、どんと祭(松焚祭、どんと焼き)が行われました。
仙台は、毎年1月14日。
寒いけど、火のそばは、あったかぁい！
お参りしたり、屋台で玉こん、みたらしだんご、甘酒を購入！
美味しかったぁ！ pic.twitter.com/FokabgtS15— 七海 伽江 (@otononaruhou___) January 14, 2024
営業している時間帯は、16：00～22：00くらいまでやっているそう。
17：00～19：00くらいが、最も参拝客が多い時間帯なので、19：00以降が屋台が最も込み合う時間ではないでしょうか。
屋台の賑わいは、祭りの醍醐味ですよね！！
暖かい食べ物や甘酒などもありますよ！
甘酒４杯も飲んじゃいました～！て人もいるくらい。
屋台も楽しみにして、参拝してください♡
駐車場、交通規制
臨時駐車場 2025年
| 国見小学校（徒歩10分） | 1月14日 17：00～2３：00 |
| 国見コミュニティ広場（徒歩20分） | 1月14日 9：00～23：00 |
| 七十七銀行（徒歩10分） | 駐車場 有料 |
| 八幡小学校（徒歩15分） | ご利用になれません |
| 広瀬川牛越緑地（徒歩15分） | 1月14日 9：00～23：00 |
| 広瀬川澱緑地（徒歩20分） | 1月14日 9：00～23：00 |
| 国際センター駅（徒歩15分） | 有料 |
交通規制 2025年
1月14日 16：00～21：00
アクセス
バス 「仙台市交通局」仙台市営バス 臨時便
- 仙台駅前西口バスプール16番のりば発 (行き)
- 龍宝寺入口バス停のりば発（帰り）
※時刻表は「仙台市交通事務局HP」より、ご確認いただけますが、2025年の時刻表はまだ案内されていません。公開され次第、ご紹介致します。
JR仙山線 最寄り駅
- JR仙山線東北福祉大前
- JR仙山線国見駅
シャトルバス
シャトルバスも用意されます。
泉中央～イオン仙台中山線
泉区役所前～大崎八幡宮～イオン仙台中山店
14：00～21：30 20分～30分間隔
渋滞緩和の為、シャトルバス、公共交通機関をご利用をおすすめ致します。
注意事項！！
- 神事と関わりが無い物を焼納しないでください。
- ダイオキシンの発生の元になるビニールは外して持参してください。
- 防寒対策はしっかり行ってください。（混み合う時間帯は、長蛇の列に並ぶことも・・・）
まとめ
仙台のどんと祭で有名な「松焚祭」をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
各地域に代々と伝わる祭。同じ意味合いがある祭であるけど、地域によって呼ばれかたが違ったり、しきたりなども違ったり、全国の祭りを知れば知るほどおもしろいです。
いろんな観点で各地域の祭りをみて、知って、歴史に触れたり、地域のコミュニティに加わったり、その土地の人達と触れ合ったり、祭りって良いなぁ～て思います。
是非、機会がある方は、祭りの詳細や歴史など少しだけお勉強して行かれてみてはいかがでしょうか。この記事が参考になれば幸いです♡
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