秋田県鹿角市最大の夏祭りである「花輪ばやし」についての日程や見どころと、「日本三大ばやし」の1つとして高く評価される祭りの魅力を紹介します!
「花輪ばやし」とは
《花輪ばやしガイド》
「花輪ばやし」は秋田県鹿角市(かづのし)花輪の総鎮守、幸稲荷神社(さきわいいなりじんじゃ)の祭礼ばやしとして引き継がれ、幸稲荷神社•産土の神に奉納するために行われます。
幸稲荷神社は、鎌倉時代1204年に創建されたと伝えられており、花輪ばやしは古い記録では江戸中期1765年に始まったといわれています。
まつりの日程は、16日に本殿から御神輿が町内を渡御し、「御旅所」に安置されることから始まり、20日に本殿に還幸されるまでの5日間で執り行われますが、「花輪ばやし」は19日、20日の2日間で夜通し行われる祭事のことをいいます。
本漆と金粉で彩られた、豪華な屋台が全10台と、それぞれが奏でる軽やかでリズミカルなお囃子が街を練り歩きます。
約20万人の来場者数を誇る、盛大なお祭りです!
どのような特徴があり、なぜ有名なのか?知りたいですよね!?
それでは、「花輪ばやし」の魅力について紹介していきます!
2024年 日程
花輪ばやし | |
日程 | 2024年8月19日、20日 |
開催場所 | JR花輪線の鹿角花輪駅前ほか |
MAP | |
主催 | 花輪ばやし祭典委員会事務局 |
問い合わせ | 0186-22-6088 |
8月19日 スケジュール詳細
- 17:30〜18:35 御旅所に向かってパレード
- 18:35〜18:55 サンサ
- 18:55〜19:50 御旅所から駅前広場に向かってパレード
駅前行事の見どころ↓↓
●19:50〜21:15 全町内揃い踏み、囃子の共演 1番の見どころ
- 21:15〜23:00 各町内へ向かってパレード
8月20日〜21日 スケジュール詳細
- 0:00〜桝形に向けて朝詰パレード
朝詰の見どころと桝形行事↓↓
●2:55〜4:00 桝形行事
- 4:00〜6:00 各町内に向かって帰町
- 11:00〜19:00 町内自主運行
- 19:00〜23:30 赤鳥居詰行事、赤鳥居(組丁)詰めパレード
- 20:00〜20:40 駅前広場にて鹿角の郷土芸能披露と大湯大太鼓の演奏
花輪ばやしの1番の見どころ!!!
- 23:30〜23:45 赤鳥居行事、幸稲荷大神様へ祭りの終了の挨拶。サンサが見れる。
- 23:45〜2:30 各町内へ
- 5:00 交通規制解除
おまつり全体のスケジュールの流れは、なんとなく把握できたでしょうか?
では、どういったことか行われるのか、見どころをメインに詳細をお伝えしていきます。
見どころの紹介!
19日 サンサ 18:35〜18:55
サンサとは、祭典への挨拶、手締めの儀式とその音頭です。
地域でそれぞれに、色んな手締めの音頭ってありますよね!
花輪のサンサはこの様なものです!
↓↓
掛け声は
「サンサンサントセ オササノサントセ ヨイヨイヨーイ」と3回繰り返します。
サンサのサンは神様に会うという意味の「参」からきているのと、三という数字の大字であるので3回繰り返すのだそうです!
サンサは見どころの1つなので、是非知ってたほうが良いでしょう。
19日 駅前行事 全町内揃い踏み、囃子の共演 19:50〜
見どころの駅前行事!
鹿角花輪駅前に全ての町内の屋台がズラリと集結し、華やかなお囃子で盛り上がります!
お囃子は、三味線の音によって音が軽やかで、華やかさが特徴です。
何と言っても、「花輪囃子」は「神田囃子」、「祇園囃子」に並ぶ日本三大ばやしの一つ!
豪華屋台と迫力ある賑やかなお囃子の音色で、神様も喜ばれることでしょう!
20日 朝詰パレード•町境•稲村橋 0:00〜
0:00〜桝形に向けて、朝詰パレードが開始されます!
※桝形とは、旧城下町にみられる街の作りで、敵が一気に攻められないようなつくりになっています。新田町にあり御神輿の控え所です。
途中で他町内を通過する時に、町内の代表による「町境の挨拶」がおこなわれます。花輪のまちは、七カ所の町内の境目があり、それを「町境(ちょうざかい)」といいます。
「町境の挨拶」は、外交と書かれた提灯を持った人で、屋台を先導をする外交部の役目です。
挨拶だけではおさまらず、屋台をぶつけ合ったり、お囃子の競い合いなど行うこともあり大変盛り上がりをみせます!
そして、
枡形に詰めるために、いったん全屋台が稲村橋に集まり、整列します。
これもまた、屋台が綺麗に並び、圧巻の風景です!
20日 枡形行事 2:55〜
ここから、厳粛な神事となります!
賑やかで、躍動的なパレードから様変わりです。
産土神様へ各町内が奉納曲を演奏します。
サンサも行われます。
20日 駅前行事 20:40〜
全町内揃い踏み円陣を組み、お囃子の共演が、華やかに行われます!
その後、赤鳥居(組丁)へ出発します!
※赤鳥居とは、組丁にある幸稲荷神社の鳥居
歴史
「花輪ばやし」は、古い記録では江戸中期から始まっていたといわれており、様々な呼称で引き継がれてきました。昭和以降に花輪のお囃子のして知られるようになり、「花輪ばやし」という呼称が生まれたそうです。そして、戦後から県外で演奏することも増えて、全国的なものとなりました。
1977年から、フランス、ニースのカーニバル公演から始まり、様々な海外のフェスティバルで演奏する機会があり、海外でも高い評価を受けました。
1978年には秋田県無形民俗文化財に指定され、2014年は「花輪祭の屋台行事」として国指定重要無形民俗文化財に指定され、2016年には「山、鉾、屋台行事」の1つとしてユネスコ無形文化遺産に登録されています!
露店
期間中、祭りには欠かせない露店も沢山出店しています!
場所 : 中央通り(JR鹿角花輪駅からまっすぐのびる通り)
交通規制
19日(月)10:00 〜 21日(水)4:30まで
※中央通りは露店出店のため、19日(月)8:00〜21日(水)4:30まで
ワンコインシャトルバス
100円でシャトルバスの利用が可能です!
《鹿角市役所 発》16:40〜22:00 20分間隔 |
鹿角市役所→鹿角地域振興局前→花輪郵便局前→鹿角観光ふるさと館あんとらあ |
《鹿角観光ふるさと館 発》16:40〜22:20 20分間隔 |
鹿角観光ふるさと館あんとらあ→NTT前(駅前広場近く)→鹿角地域振興局前→鹿角市役所 |
駐車場
市内の駐車場もしくは、臨時駐車場を利用することになります。
《臨時駐車場》
◆十和田方面から
- 鹿角市役所駐車場
- 秋田県鹿角地域振興局駐車場
- かづの商工会駐車場
◆八幡平方面から
- 道の駅あんたらあ駐車場
※駐車場からもシャトルバスの利用が可能ですので是非ご利用ください!
臨時列車
鹿角花輪駅発時刻(JR鹿角花輪駅監修)大館駅行き 21:47発
まとめ
花輪の夏の終わりを告げる、風物詩の「花輪ばやし」について紹介してきました。いかがでしたか?
未明にも行われる祭りですが、眠気も吹き飛ぶ盛り上がる内容です。
歴史もあり、海外でも高く評価される「花輪ばやし」は本当に見もの!
昔から継承されてきた祭りであり、未来にも長く引き継いで欲しいという願いが込められています。
日本三大ばやしの1つ「花輪ばやし」。
是非見に行って見てください♡
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